「皆神山に響く愛善の言霊」

4月27日、私たちにとって大切な場所、皆神山で大祭が執り行われました。

皆神山は、長野県長野市松代にそびえる標高659メートルの火山であり、麓からの比高は約280メートル。古くは水上山とも記されてきました。

近代以前には修験道の一大拠点として栄え、山の中腹には岩戸神社があり、さらに登った山頂付近には、熊野出速雄神社を本社とする皆神神社が鎮座しています。その奥には、大本皇大神や木の花咲耶姫命を祀る皆神山奥社・石の宮が建てられており、毎年この場所で大本の祭典が行われています。

その特異な山容から、太古に作られたピラミッドであるという説も存在し、毎年5月5日には地元自治会による「ピラミッド祭り」が開催されるほど、地域の人々に親しまれています。

昭和4年には、出口王仁三郎聖師がこの山を訪れ、「皆神山は尊い神山であって、地質学上世界の山脈十字形をなせる地であり、世界の中心地点である」と示されました。

 

出口直日三代教主歌碑「みすすかるしなののくに乃神山にともらつとひて世をいのらなむ」

そして、この日も空はどこまでも晴れ渡り、暖かく、力強い太陽の光が私たちを優しく包み込むような穏やかな一日となりました。

この日の祭典には皆神神社の宮司様にもご臨席賜り、清らかな空気の中で祭典は滞りなく進行しました。偶然にも皆神山へ参拝に訪れていた方々も、この特別な大祭にご一緒に参列され、喜んでいらっしゃるご様子でした。

 

大祭の後には地元長野主会信徒と参拝者で愛善歌を歌い、心温まる時間を共有しました。そして、皆でいただく直会は、格別な美味しさでした。

岐阜主会 長谷川 玄