執着を手放すには自己受容がポイント!本当の自分を知るために

大本神苑手水舎

ネガティブな感情を持ちたくないのに、感情に振り回されてしまうことありますよね。
また、無意識な自分の言動のなかに、慢心があることに気づいて自分責めしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大きな器で受け止めたいけれどなかなかそんな気持ちになれない、あのひと言が忘れられない。

そんなときの考え方について、今回は心理学も取り入れながら書いてみようと思います。

執着する感情を手放すには

ストレスのほとんどは人間関係、と心理学者も言っている通り、生きている限り、ストレスはつきものです。

ちょっとしたすれ違いで、腹が立ったり情けない気持ちになったり。

許せないけど許したいと思うこともあるし、なんであんなことをしてしまったのかと罪悪感にさいなまれることもあります。

どちらにしても、心だけでなく体にも影響がでます。

恨みや憎しみは体力を奪います。
免疫力も下がってしまうので、できるだけ早く手放したいものです。

そう願いながらも、なかなか気持ちの整理がつかないこともありますよね。

そんなときは、まず、自分の感情を感じきることが効果的です。

何に怒っているのか、何を悲しんでいるのか。
この表面的な感情をしっかり感じきる。ノートなどに書き出すのもおすすめです。

感情が収まってきたら、どうして怒ったのか、何に悲しくなったのか。を考えます。

劣等感を刺激された
馬鹿にされたと感じた

こんな風に自分の感情と向き合っていくと、その根っこにある気持ちが見えてきます。

ネガティブ感情を認める

心理学では、ネガティブな感情が見えてきたら、その感情をまるごと認めて同情するとよいそうです。
案外根っこにある感情は、駄々っ子のような感情が動いています。
自分のなかの駄々っ子のような感情は、なだめて同情することが落ち着かせるポイントです。

出口日出麿尊師のお示しのなかに、

「長らくその肉体に居る副守護神は、なだめて同情することで向上させることが肝心」というようなお示しがあります。

実際、私もこの方法をして、ネガティブな感情を手放してきました。
まず、自分の感情をまるごと認めてほめたたえます。

「そうだよね、腹立つよね。馬鹿にしてるよね、いい加減にしてほしいよね。よくがんばったよ。がまんした、えらい!」

すると不思議に自分のなかの駄々っ子が、まあいいか、となってくるんです。

これは自分が失敗して、自己嫌悪や罪悪感が湧いてきたときにも有効です。

「やっちゃったね、情けないよね、でも、私が生きている価値はある」

こんな感じです。

大道場の講座でも、こんなお話を聴いて驚いたことがあります。

「反省は悪いことだけではなく、いいことも省みないと反省にはなりません」、「罪悪感は悪魔が使う方法」とも。

反省会というと、悪かったことが主で話し合われるというイメージがあった私には、驚きでした。

と、頭ではわかっていても、反省しながら落ち込むこともあります。

そんなときは、

「人間だから仕方ない。だからといって生きてる価値がなくなるわけではない」

と、自分が落ち着くまで、いい聞かせています。

自己受容と言霊

そうはいっても、そんなことで手放せるの?と思う方もいらっしゃるでしょう。

実は先日、とても貴重な体験をしました。

両手を合わせたときに、ちょっと短く感じる手にむかって、ポジティブな言葉を2分間言い続ける、という体験です。

「よく頑張っている、できている、大丈夫」というような言葉をずっと言い続けると、いい聞かせた手が温かくなってくるんです。
血がめぐりがよくなるのか、ジンジンとして気持ちがよくなりました。

しかも、少し短く感じた指の長さが揃ってきたのには驚きました。

次に、反対の手には自分を責めるような言葉をかけ続けたところ、その手だけ冷たくなっていきました。言葉が自分の体に与えていることがよくわかる体験でした。
ただし、そのままにしておくと、冷たくなった手がかわいそうなので、「今のはウソ」と言ってあげるといいそうです。

ネガティブな感情に包まれたとき、慢心に気づいて恥ずかしくなったとき、失敗に落ち込んでいるとき、どんな言葉を自分にかけるのかで、その後の自分が変わるんですね。
言葉は、体にもとても大きな影響を与えているのだと気づきました。

反省と自己受容

人間は神さまと獣の間の存在といわれています。

そのため、肉体的欲望や嫉妬、怒り、悲しみなどが出てくることも無理もないことなのだと感じます。

だからといって、むやみに自分責めをしたり、罪悪感を抱き続けるのは、体にも悪影響を及ぼすようです。

いろいろ試してみて感じていることは、反省とは、自分への過度な評価、過度な自己否定を見極めることかもしれません。

 

日に向かうものは照らさる
歩むものは至る
真に自分を知る者は迷わず

出口 日出麿 尊師さま

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。