ウェルビーイングという言葉をご存じですか?
ウェルビーイングにつながるものとして、SDGSの開発目標の3つめと8つめに次のようなものがあります。
目標3「すべての人に健康と福祉を」
目標8「働きがいも経済成長も」
つまり、肉体的、精神的、社会的に完全に満たされた状態のことを指します。
現在、人々の暮らしだけでなく企業運営においてもこのウェルビーイングが注目を集めているそうです。
今回は、しあわせの一つの形である、ウェルビーイングについて考えたいと思います。
ウェルビーイングとは?新しいしあわせの形
ウェルビーイングとは、SDGSの目標でもある「すべての人に健康と福祉を」「働きがいも経済成長も」にも通じるしあわせの形です。
Happinessは短期間の幸せを指すのに対し、ウェルビーイングとは精神的、肉体的に健康で経済的に満たされている状態を指します。
そう考えるとウェルビーイングとは、人間の一番の希望といえるかもしれません。
ウェルビーイングというきびしさ
ニュースでも取り上げられましたが、新入社員が入社早々に退職することはめずらしくないようです。
価値観の変化と多様性を受け入れることが求められる時代。
転職や離職などめずらしいことではなくなっています。
やりがいの感じられない職場、人間関係の難しい職場などは敬遠されてしまいます。
良い悪いは別として、そういう時代に入ってしまったということだけは確かなようです。
また、副業や起業を始めやすい環境になったことも、転職しやすくなった背景かもしれません。
しかし、自由が増えた分、自己管理と自己責任、そして学び続けてスキルアップしていく力がないと、かなり厳しい状態に追い込まれてしまいます。
私もフリーランスという生き方を選択したものの、厳しいことには変わりはないと実感しています。
とはいえ、企業活動において、やはり働く人は重要な要素の一つ。
良い製品やサービスを作るには、それに携わる人々の力が大きくかかわっていることは誰しもが思うことだと思います。
ウェルビーイングを実現している会社の特徴とは
日本は、老舗が多いことで知られています。
100年以上続いている企業も多く存在します。
100年以上続いている企業の特徴は、PARADOX創研さんの記事によると、次の7つだそうです。
- 不易と流行を合わせ持っている
- 独自の使命が明確に言語化されている
- 業界の常識にとらわれない発想を持つ
- 社員を大切にしている
- 世の中・地域への貢献を実践している
- リスクに備えている
- 成長意欲が高く、学び続けている
引用:PARADOX創研
以前、通勤の車のなかでよく聞いていたラジオでも、同じようなことを聞いたことがあります。
長続きしている会社の特徴3つ
- 会社の使命が明確
- 社員を大切にしている
- 地域社会への貢献をしている
会社の使命が明確
会社の事業は社会をよくするためである、という明確な目的が言語化されています。
長続きしている会社の共通点として、自社の製品やサービスは社会のためにあるもの、という考えのもと企業活動をしているとのことです。
従業員を大切にしている
従業員が働き甲斐をもって働ける環境があることを重要視していることも共通する特徴です。
実際にお客様に提供するものを作り出すのは従業員であり、働いている人が幸せでなければ、良いものは生まれないでしょう。
地域社会への貢献をしている
長続きする会社の特徴として、地域社会、近隣住民への貢献や配慮があることも挙げられます。
例えば、車通勤する従業員のせいで交通渋滞にならないよう、駐車場には必ず左折で入るというような、細かな配慮をしている会社もあるそうです。
三方よしの考え方が回りまわって企業の利益へと結びついているんですね。
何を伝えるのかではなく、誰が伝えるのか
Webでの発信をしていると、時流の流れの速さを実感します。
どんな人でも気軽に発信できる時代。
混沌とした情報もありますが、情報自体はブラッシュアップされてきているようにも感じます。
例えばダイエットの方法。
〇〇だけすればよい、というような手軽なダイエットではなく、きちんとした知識と経験のある人の発信のほうが人気があります。
なぜなら、効果もあり副作用もない本物のやり方だからです。
稼ぐ方法にしても、効果的なやり方というのは、ほぼ一緒です。
結果的に、情報発信する人もそれぞれ同じ手法を説明しているため、何を伝えるのか、何が有益なのかは、もう答えがあります。
長くWebの世界で稼いでいる人は、「これからは何を伝えるのかではなく、誰が伝えるのかが重要になる」と言っています。
そのためには「ファンになってもらう」こと。
Webの起業家の発信を見ていても、利益を上げている人、長く活動している人は、長続きする会社とおなじ特徴を持っています。
一言でいうと、目の前の人を幸せにする、という明確な使命を全うしている人です。
そのために、あくまでもビジネスにはストイックであり、人や社会への貢献を目標としています。
ウェルビーイングとは幸せを超えた仕合わせの形
身も心も健康で経済的に満たされている状態は、人間の理想です。
そのためにどうするのかについて考えるとき、私は、出口王仁三郎聖師さまの御示しである「仕え合う」という「仕合わせ」が大事なのだと感じます。
このごろのさまざまな世の中の流れを見ていると、仕え合うことを自然にしている人は順調に事業を伸ばしています。
無理をしない形で、上質で役に立ちかつ、社会や環境にも良いものを提供しているお店や個人事業主さんを見ていると、ほっこりします。
そしてそのたび、自分の足元を見直さねば、と思うのです。
自分の価値観を大切にしつつ他の価値観も受け容れて、その価値観の交わる部分で活動する時代なのかもしれません。
それは、仕合わせになるための厳しくも温かい道筋なのではと思います。
毎日、今ある課題を考えながら、学び続けなければと思います。
読者さまにも仕合わせが訪れますように。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。