「楽天にいきましょう!」

みろく殿と桜

皆さんはACP をご存知ですか?昨今、「もしも話」などと言われ取り組みが活発になっているため、病院受診した際などに目にしたり、聞いたことがある方も多いかもしれません。 ACP とは、アドバンスケアプランニングの略で、簡単に言えば「重篤な病気になったときや最期を迎えるときに、どのような医療やケアを望むのか、どのように過ごしたいのか本人が主体で家族や医療者と事前に話し合っていく取り組み」のことです。
例えば、「最期は自宅で過ごしたい」や「呼吸器などで無理に延命治療してほしくない」といった希望があると思うのですが、それを叶えるために共有しておくことが目的です。そしてこれは、差し迫った状況になってからではなく、病状が落ち着いていたり健康なときから話し合っておくものです。

これには、人それぞれの人生観、価値観が大きく影響してきます。

先月の分所の大祭で前田特派より、「つらいとき苦しいときの考え方」の講話をいただきました。
その講話の中で私が強く印象に残った言葉が二つあります。

それは、「自分の心の中の状態が、その後行く霊界の状態」と「取越苦労と過越苦労は良くない」ということです。

私はちょうどその頃、仕事上の計画などやらなくてはいけないことでいっぱいいっぱいになっており、さらに人から言われたことや反省点などが頭を支配し疲弊していました。

まさに、取越苦労・過越苦労ばかりしており、ネガティブ思考で暗く陰鬱な状態です。
この言葉を聞き、「私がいたいのは暗く陰鬱な場所じゃない。明るくて穏やかな場所にいたい」と思い直すことができました。
そして、幼少期を振り返ると確かに純粋にその日そのときを生きていたなと思い、「なるがままにしかならないのだから、考えすぎはやめよう」と前向きな気持ちになることができました。

考えすぎの癖は一朝一夕に直せるものではありませんが、今では深刻に悩みそうになる直前に「でも、なるようにしかならないし、やってみるしかないよね」と少しずつ気持ちの切り替えができるようになりました。日々トレーニングを重ね、この思考が身に着けられるように努めていきたいと考えています。

どんなときにも、明るく穏やかで過ごせることが今の私の理想であり、目標です。皆さんの大切にしていることは何ですか?

少し恥ずかしいかもしれませんが、ご家族やご友人と人生観や価値観を話し合って共有してみると、新たな発見や気付きがあるかもしれません

三河本苑 天内 緋佳里